知っていても何の役にも立たないエロにまつわる無駄な知識を取り上げる連載「つい誰かに教えたくなるエッチな雑学タイム」へようこそ。第6回は、避妊の歴史中編をお送りします。前回の雑学では、かつて人類はコンドームに動物の一部を使っていたと学びました。今回は妊娠を防ぐために女性が行っていた避妊方法をご紹介します。
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【前編】人類と避妊の歴史を探る!コンドーム代用の避妊具は○○だった
ピルの代用品は○○だった!?
避妊薬としても知られるピルは、1960年代にアメリカが世界で初めて認可しました。日本では1999年に医薬品として承認され、現在では広く普及しています。それまでの世界ではどのようなものがピルの代用品として使われていたのでしょうか。
ハチミツで精子をバリア
性欲アップの食べ物としても知られるハチミツ。
古代エジプトの女性たちは、ハチミツで作られた膣坐剤をピル代用品で使っていたとのこと。これは、世界最古の医療書物である『パピルス古文書』で説明されています。
ハチミツとアカシアの葉を混ぜ合わせたものを膣官の内側に塗り、殺精子剤として機能させたのだとか。古代の方法としては優しい部類に入るのかもしれませんね。
シダーとフランキンセンスの精油
あまり聞き馴染みのない精油かもしれません。
しかし、これらはとてもナチュラルな軟膏混合物であり、4世紀頃のギリシャでは人気の避妊方法でした。自分の膣や子宮頚管の近くに塗って避妊していたようです。
現代医療では考えられない方法ですが、当時はこの精油の混合物が殺精子剤の機能を果たすと信じられていました。実際にアリストテレスの医学書でも推薦されています。
お酢で膣洗浄
美容や健康に効果的とされているお酢。
精製水で薄めたお酢を洗顔後に塗ることはあっても、膣洗浄をしようとは考えないでしょう。しかし、16世紀頃のエリザベス朝イングランドでは推奨されていたそう。
他の方法と同じく、お酢には精子を殺傷できる機能があると信じていたからです。特にエリザベス朝の売春婦たちにとっては定番中の定番だったようです。
搾ったレモンの皮
レモンを半分に切って果汁を絞った外皮が避妊具。
想像するだけで混乱しそうですが、17世紀中頃には人気の避妊方法だったとか。精子が子宮に入るのをレモンの皮が防ぎ、酸性の果汁が精子を殺傷すると…。
この方法を多くの愛人に試していたのが、伝説のプレイボーイ・カサノヴァです。自身の有名な18世紀の回顧録にも記しており、相当な自信があったのでしょう。
まとめ
昔の人の避妊方法は…ある意味命がけだったのかもしれません。
そんな人類の失敗があるからこそ、安全な方法で避妊することができています。まだまだ国内でのピル認知度は低く、副作用などの理解度も低いのが現状です。
ピルの効果についてあまり分かっていない男性も少なくないでしょう。用法容量を守りながら正しく服用して、楽しいセックスライフを送ってくださいね。
※提供している雑学には諸説ある場合があります。ご了承ください。